子供に絵本を読み聞かせる機会は、子育て中の家庭ではよくある場面です。絵本は数多くありますが、その中からどの絵本を選べばいいのか、迷うことも多いでしょう。そこで、子育て歴10年の著者が「これを読めば楽しい」という一冊を、年齢別に紹介します。
2~3歳
やさいさん tupera tupera
-ページをめくるたびに、異なる野菜が飛び出す仕掛け絵本です。同じリズムが繰り返されるため、まだ言葉が十分に理解できない子供でも、リズムに合わせて仕掛けをめくることで楽しむことができます。仕掛けの部分が破れるまで、何度も読んで楽しみました。この年齢では、言葉を理解するのが難しいので、他にもリズム感のいい絵本がいいかもしれないです。同じ作者の絵本に「くだものさん」もあります。こちらも「やさいさん」と同じ内容で、出てくるのが果物という違いがあります。「くだものさん」もおすすめです。ラストページのインパクトが「やさいさん」の方が大きいので、おすすめの1冊には、「やさいさん」を取り上げました。
3~4歳
ねられんねられんかぼちゃのこ やぎゅうげんいちろう
-かぼちゃとお月様の掛け合いが面白い絵本です。お月様の掛け声とかぼちゃの返答がセットになっているため、3~4歳の子供でも理解しやすいと思います。この絵本も何度も読み返して楽しみました。この年齢になると、1~2歳に比べて好きな絵本の幅が広がると思います。特に男の子は、車や電車に興味を持ち始める時期なので、車や電車の絵本を読みたがるかもしれません。その時は、子供が求める絵本を何度でも読んであげてほしいです。
5~6歳
ちかみち マイケル グレイニエツ
-文字数が少ないため、すぐに読み終わります。文字のほとんどが擬音で、絵のインパクトが強く印象的な絵本です。この絵本を読みながら寝ることはないかもしれませんが、寝かしつけの導入として、この一冊を読むのは良いと思います。だんだんと物語自体を楽しむことができるようになってくる年齢なので、もう少し長い絵本でも楽しんで読むことができるのですが、なんとも言えない空気感が面白いポイントです。
おわりに
絵本の読み聞かせが子供にとって特別な時間である、ということを、どこかの育児書で読んだような気がします。発達に良いからといった理由はあまり重要ではなく、絵本の読み聞かせは大人にとっても楽しい時間だと思います。絵本はたくさんあるので、どれが良いかを挙げればキリがありませんが、あえてこの年齢で一冊選ぶなら、という視点で選びました。もちろん、子供の個性によって好みは分かれるとは思いますが、私自身の経験から、この絵本は繰り返しよく読んだと思えるものを紹介しました。そういう意味でも、コストパフォーマンスの良い一冊だと言えるでしょう。ぜひ手に取って読んでみてほしいです。
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