美術館に行って西洋絵画を見ても、何を描いているのかわからないってなる、忙しい人向けに、西洋絵画の歴史をざっくり解説します。絵画の歴史を知れば、美術館へ行った際の楽しみが増えると思います。
なぜ絵画の歴史を知っておいた方がいいのか?
私が高校生の時、宮部みゆきさんの小説「クロスファイア」を読んで、小説内に「造詣(ぞうけい)が深い」という言葉が出てきました。高校生の自分は、その言葉の意味が、分からず国語辞典で調べて、「その分野の理解が深いこと」という意味であることを知りました。クロスファイアを読んで、高校生の自分は、大人になったら美術への理解がある、すなわち造詣の深い大人になりたいと思いました(多分「クロスファイア」を読んで造詣が深い人間になりたいと思う人間は少数派な気はしますが…)。とは言え、造詣が深いということは、絵画を見て、ただ色使いや絵のタッチなど感覚的な区別だけではなく、その絵画が書かれた歴史的な背景があった方がいいでしょう。
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超ざっくりとした絵画の歴史
・キリスト教の布教のための絵画
1500年位までは、主にキリスト教の布教のための宗教絵画が書かれていました。壁画みたいな画風から年代が新しくなるごとに段々とリアルな絵画になっていきます。

1483年サンドロ・ボッティチェッリ ヴィーナスの誕生 Wikipedia
・とにかく写実的に描きたい時代
1500年から1850年位までの間、段々と宗教絵画から絵画は、お金持ちのものとなってきました。この時代の絵画は、とにかく写実的に描くのはどうしたらいいか?ということに終始しました。その場にいるような肌の質感や吸い込まれそうな目など、とっても魅力的な絵画がこの時代には沢山あります。レオナルドダヴィンチ、フェルメール、ミレーなどの画家が有名です。

モナ・リザ(レオナルドダヴィンチ) wikipedia
・写真でできない表現の模索
1850年から第二次世界大戦前までの期間、テクノロジーの進歩で、写真が開発されました。そのため、これまで、いかに写実的に描くか?ということから、写真では表現できない描写を追求するという動きが始まりました。光をどのようにとらえるか追及したり、現実では起こらないことを追及したりしていました。印象派(モネ、ルノアール)、ポスト印象派(ゴーギャン、セザンヌ、ゴッホ)シュールレアリスム(マグリット、ダリ)などが活躍しました。

ひまわり(ゴッホ)wikiedia
・第二次世界大戦以降
これまでの絵画の枠にとらわれない描写を模索する時代です。キュビズム(ピカソ)抽象表現主義(ポロック、クーニング)など、絵画の表現が爆発していて、理解するのが難しい絵画が多くあります。

ゲルニカ(ピカソ)wikipedia
・近代のアート 写真を積極的に使った作品、音と絵画で演出する表現、動画など沢山の表現が現れました。Youtuberもある意味アーティストなのかもしれませんね。
おわりに
美術館へ行って絵画を見ることは、楽しい体験です。この記事を参考にして是非、歴史的背景を感じながらネットでも図書館でも美術館でも行って絵を楽しんで欲しいです。本ブログでは、他にも節約に関する記事を書いているので、そちらも参考にしてください。
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