会社とは?

お金

会社の社会の根源的な、社会の中での役割を解説します。会社は、新しい価値を作るために存在し、その価値を現金と交換する組織です。

社会における会社の役割

原初の人間の生活は、自分の作った価値を他人の作った価値と物々交換することで成立していました。価値の中身は、食べ物、安全、衣服などなど、生活に必要な具体的な物品やサービスです。価値の作り手を個人からどんどん大きくしていき集団で、一つの価値を生み出すようにした仕組みが会社という組織です。そのため、会社は、価値を生み出すということが役割です。会社から生み出された価値は、社会の必要な人の手に渡りお金と交換する。これが会社の社会における役割です。すなわち、会社とは、価値提供を通して現金を集めるというのが役割です。ここで、集団で価値を生み出す仕組みのことを会社として、定義しましたが、時代が進むにつれて、会社の定義は、もう少し緩やかになってきました。現在では、個人で会社として価値創造を行っている事も珍しくはありません。いわゆる個人事業主やマイクロ法人と呼ばれるものです。そういう社会の流れの中で、現在では、企業届という書類を作れば、誰でも会社が作れるようになっています。とはいえ、個人だろうが集団だろうが、会社の役割は、価値創造、想像した価値を社会に提供する、現金を集めるということに変わりはありません。

社会は会社の集合体

今や個人でも会社を作れる世の中になってきたため、結局のところ、人間の社会とは、何なのか?ということを突き詰めて考えると、会社の集合体であるということに行きつきます。人間の生活は、高度化し、会社が作ったサービスや物品などの価値と、現金を交換する。人々は、現金を取得するために、会社で働く。これが、ぐるぐるサイクルしているのが、現代の社会の基本的な構造です。では、この中で国の役割は、何なのか?というと、会社同士のトラブルを合理的に解決する規範を守らせること、現金の価値を保証することです。

会社の種類

現行の法律では、株式会社、合同会社、合資会社、合名会社の4種類があります。ちなみに、国税庁長官官房企画課「令和3年度分会社標本調査―調査結果報告―」14ページ目より、調査時点での株式会社の数は、約260万社あり、会社全体の91.2%が株式会社であると報告されています。株式会社と、それ以外の会社の大きな違いは、会社の所有者と経営者が誰なのか?というところにあります。株式会社の所有者は、株主で、会社の株式を最も多く所有しているのが会社の設立者かつ経営者であることが多いので、経営者と所有者は、異なります。株式会社以外の会社は、経営者と所有者が一致している場合がほとんどでしょう。株式会社も含めて、会社の種類の話に出てくる「社員」は、会社の権利を持っている人間、すなわち会社の出資金を支払っている人という定義になっています。そのため、株式会社の場合は、株式を取得すれば、誰でもその会社の所有者、社員になれるという非常にオープンな制度になっています。株式会社以外の会社では、出資金を支払っている人は、普通設立者(複数名いる場合もあると思います)と一致しています。そのため、経営者から雇われて労働している人は、この定義で言うと社員ではありません。言葉の定義があいまいなので、いい方は難しいのですが、多分この雇用されて労働する人は、正規雇用、非正規雇用ふくめて従業員という言い方が適当と思います。

おわりに

現代社会は、会社の集合体で、日本に存在する会社のほとんどが株式会社であることを解説しました。暮らしているほとんどの人は、会社の価値創造のために従業員として、労働しお金をもらう。会社で労働する従業員や社員が、会社で想像された価値をお金と交換する。このサイクルで社会は成り立っています。この記事が誰かの参考になればうれしいです。本サイトでは、他にもお金に関する記事を書いていますので、そちらも参考にしてください。

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